英国行動障害支援協会について
(写真左)
英国行動障害支援協会設立者
ビビアン・クーパーさんと
息子のダニエルさん
"息子に障害があると診断告知されたとき、私はそれまでとはまるで異なる別世界に
踏み込んでしまったかのように感じました。"
1985年、息子に重度の知的障害があると診断されたとき、親の私に与えられたのは、一枚の用紙に書かれたわずかな情報だけでした。
息子がカーテンを引きちぎってしまうとか、ベッドのマットレスを引き裂いて中の詰め物を口に入れるとか、頭を壁に打ち付け続けるときには、この情報は何の助けにもなりませんでした。
特別支援学校は、息子の問題行動を抑制するために、息子を椅子に縛りつけてから、息子が椅子ごと動かないように椅子を砂袋で固定していました。
息子の行動が変化しだしたのは、適切行動支援(Positive Behavior Support)による教育を受け始めたときでした。
適切行動支援では、まず当人の問題行動の機能(その行動を起こす理由)を理解し、その問題行動をおこさなくても当人が要求を満たせるように、もっと安全な代わりの行動、例えば "頭を叩く" 代わりに "手指サイン" で要求を伝えること、を教えます。
この適切行動支援という方法を知ってからは、重度の知的障害のある子どもを育てている家族への支援を行う目的で、「英国行動障害支援協会」を設立しました。
私は日本行動障害支援協会の設立を通して、日本の家族の皆様を応援できることをたいへん嬉しく思っております。
英国行動障害支援協会設立者
ビビアン・クーパー
英国行動障害支援協会は1997年に、設立者の自宅の車庫を事務所にして始まりました。
現在では国や学術機関、民間支援団体と協働しながら、行動障害者とその家族への支援事業を幅広く展開しています。
協力:
英国行動障害支援協会
The Challenging Behaviour Foundation, Registered charity no. 1060714
The Old Courthouse, New Road Avenue, Chatham, Kent, ME4 6BE, U.K.
Telephone: +44 (0)1634 838739
Email: info@thecbf.org.uk